半導体(リョーサン)

LSI ニュース&トピックス

2013.11.22
電子機器におけるUSBポートの増設需要増加に合わせUSB3.0ハブ・コントローラLSIのラインアップを強化

~4ポート搭載の当社従来製品に加えて2ポート搭載製品を提供することで、ポート増設数に応じたLSIの選択が可能~
2013年09月09日
ルネサス エレクトロニクス株式会社

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)はこのたび、パソコン、タブレットやデジタルテレビなどの電子機器が複数のUSB3.0対応周辺機器と接続を行う際に使用される集線装置(Hub:ハブ)向けに、2つのポート(接続口、ダウンストリームポート)を搭載したUSB3.0対応ハブ・コントローラLSI「μPD720211」を製品化し、本年10月よりサンプル出荷を開始いたします。

4つのポートを搭載した当社従来品「μPD720210」に加え、2つのポートを有する新製品がラインアップに加わることにより、お客様は、パソコンやタブレット、モニターやドッキングステーション(ノートパソコンに接続する機能拡張ユニット)、デジタルテレビなどにポートを増設する際、増設したいポート数に応じてUSB3.0ハブ・コントローラLSIを選択することが可能になります。

新製品は、これまで当社従来品でも同様に搭載していた降圧のためのレギュレータおよびタブレットやスマートフォンなどの高速充電を実現するための周辺部品を、今回USB3.0対応ハブ・コントローラLSIとして業界最小クラスの小型QFN(Quad Flat No-Lead)パッケージに封入したことに加え、省電力モード時の消費電力は約5mW(ミリワット)、USB3.0動作時でも約350mWと、業界最小クラスの低消費電力動作を実現することが特長です。

新製品のサンプル価格は250円/個、2014年2月から量産を開始し、2014年4月より月産100万個の生産を計画しています。

USBは現在世界中に幅広く普及しており、近年、映像コンテンツや記録メディアの大容量化に伴い、インタフェースに対する高速化へのニーズが高まった結果、従来の480メガビット/秒という転送速度を10倍に高速化したUSB3.0が規格化されています。そして最近では、USB3.0対応ホスト・コントローラ内蔵チップセットの登場により、パソコンの他にもタブレットやデジタル家電などでUSB3.0が普及しつつあります。

このような状況の下、パソコンなどの製品仕様に応じてUSB3.0のポート数を必要数だけを安価に増設したいというニーズが高まっています。また、パソコンなどに内蔵される製品には、待機電力の低減、小型基板への搭載が求められており、パッケージの小型化や周辺部品内蔵に伴う省スペース化などのニーズに応えるべく、当社は新製品を開発いたしました。

また、パソコンやデジタルテレビなど、チップセットに内蔵されたホスト・コントローラのポートからUSB接続口となるコネクタまでの距離が長い場合は電気信号が劣化することがあります。この課題解決に向けて、当社は新製品をポートとUSBコネクタの間に搭載するという活用を提案いたします。

事業紹介